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Channel: 心を湛(しずか)にゆるがせて
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アナと雪の女王 エルサのサプライズ(2015)

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2015/5/8観  於・シネプレックス小倉(※『シンデレラ』と同時上映)

Frozen Fever ─ 凍る熱狂

2015年  アメリカ映画  7分
監督・スタッフ・ヴォイスキャスト →こちら

アナのバースデイにサプライズを準備するエルサだったが風邪をひいてしまい・・・

本音は松たか子×神田沙也加で観たかったのですが、そうすると同時上映の『シンデレラ』も日本語で聴かなくてはならなくなるので(それは勘弁!)、残念に思いつつ字幕版で鑑賞しました。

7分の短編ながら、前回の悪役もきちんと登場する所が可笑しい♪
風邪をひいたエルサが可愛かった。姉と妹が逆転した様子も いとをかし。
所謂「続」じゃない点が良かったと思います。

ああ、でもやっぱり本作に限っては日本語版が聴きたい!!・・・と思うのでした。

のんちゃんのり弁(2009)

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皆様、ごきげんよう♪ 観たい映画上映あってるのに行けてない風森です(トホホ)。
しかしTV放送でなかなか面白い映画を観ました♪

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のんちゃんのり弁

2009年  日本映画  107分
監督/緒方明(『いつか読書する日(2005)』『死刑台のエレベーター(2010)』)
脚本/緒方明×鈴木卓爾
原作/入江喜和
EP./木下直哉
企画・プロデュース/武部由美子
音楽/Coba
撮影/笠松則通
編集/矢船陽介
美術/金勝浩一
フードスタイリスト/飯島奈美
スタイリスト/西ゆり子
ヘアメイク/本田真理子
【キャスト】
小巻(のんちゃんのママ)/小西真奈美×中学時代/水野絵梨奈
範朋(のんちゃんの父ちゃん)/岡田義徳
乃里子(のんちゃん、幼稚園児)/佐々木りお
フミヨ(小巻の母)/倍賞美津子
建夫(小巻の同級生、写真屋)/村上淳×中学時代/小林拓人
建夫の父/上田耕一
建夫の祖母/花原照子
麗華(小巻の同級生、保育士)/山口沙弥加
園長先生/斎藤暁
スナックのママ/絵沢萠子
戸谷(小料理屋店主)/岸部一徳

自称「作家」の無職夫に愛想をつかした小巻は、一人娘・乃里子を連れて実家に戻る。自立の道を模索するが、料理上手というだけで無資格では見通しは暗かった。同級生の建夫に連れて行かれた小料理屋「ととや」で美味しいサバ味噌を食べ大感動!大好きな料理の道で弁当屋を開業しようと・・・。

近年流行のフード映画、美味しい物を絡めた人情ドラマだ。
原作は漫画らしい。全く知らなかったのが幸いかも知れない。今後 機会が有れば原作も読んでみようと思う。食は生きる基本なので受け容れ易いテーマ。

調理師でもない奥さんが弁当屋を?・・・実は本当にそういう弁当屋を知ってます♪
以前のオフィスの近くに実在。数人の主婦が作って販売している店舗で、メインは定番の塩サバ、塩ジャケ、ハンバーグ、豚の生姜焼き等々、そして青菜系の御浸し、切り干し大根、鹿尾菜といった伝統的煮物等々の副菜が3品付いて\500♪
弁当作れない日は重宝だった。間違いなく美味しいのです♪

働かない旦那、幼い娘を抱えて無資格の主婦、現実的で気が滅入りそうなシチュエーションだけど、あまり表情の無い小西真奈美の一本調子が、結構イイ感じにあっけらかんとして明るく楽しい。岡田義徳のダメンズぶりは毎度上手過ぎて地?(褒めてます!)

そんなヒロインが出会った小料理屋の主人。
飄々とした雰囲気(これも地ですか?爆!)の岸部一徳がこれまた良い。
世間知らずのヒロインに、ソフトな口調で厳しい事を教え諭す様子が良い。
きついながら応援してくれる実母や、女一人食べて行く現実を辛辣に語るスナックのママさんなど、おじさんおばさんの言葉に一々含蓄が有る。

こうしてシングルマザー頑張る!というオチは定番だけど、必然的に応援したくなる。対するダメ男への責任を促す話は重きを置かれていない。
期待するなってこと?(≧∇≦)ノノノ☆☆☆

演出が好みで、特に「さあ!開業!」と暗い中から一人でお弁当をこしらえながら号泣する所はグッと来た。独りで、という所がミソなのだ。でも前述の通り、表現の幅が狭い女優なので残念感残る。

フードスタイリスト・飯島奈美の料理は目にも美味しそう。「かもめ食堂」(2006)以降、多くの作品(「マザーウォーター」など)で彼女の料理を目で堪能した。
のんちゃんにキャラ弁でなく、何層にも重なった栄養満点のり弁というのが好ましい♪
あんまり美味しいので次の日からクラス全員がのり弁というのが楽しかった。

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百万円と苦虫女(2008)

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皆様、ごきげんよう♪
またもTVミッドナイト放送の録画ですが、シアター鑑賞した作品の再観です。

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2008/12/28観  於・小倉昭和館(※「グーグーだって猫である」と二本立て)

百万円と苦虫女(ひゃくまんえんとにがむしおんな)

2008年  日本映画  121分
監督・脚本/タナダユキ(『四十九日のレシピ(2013)』)
製作/前田浩子×木幡久美×田中正
撮影/安田圭
編集/宮島竜治×菊井貴繁
音楽/櫻井映子×平野航
美術/石田健司
スタイリスト/申谷弘美
【キャスト】
鈴子(20歳のフリーター)/蒼井優
鈴子の父/矢島健一
鈴子の母/キムラ緑子
拓也(弟、小6)/齋藤隆成
リコ(ファミレスのバイト仲間)/平岩紙
武(リコの彼氏)/弓削智久
刑事/モロ師岡
刑務官/嶋田久作
【海の家】
雇用者/斎藤歩
↑妻/安藤玉恵
↑息子/宇都秀星
ナンパ男/竹財輝之助
【桃農家】
奥さん/佐々木すみ江
↑息子/ピエール瀧
村長/石田太郎
喫茶店マスター/笹野高志
【ホームセンター】
亮平(大学生のバイト)/森山未來
センターの主任/堀部圭亮
亮平の後輩/悠城早矢

短大卒業後も就職できずファミレスでバイトの鈴子は、同僚のリコに誘われルームシェアして実家から出ることに。しかしリコは無責任で自分の彼氏も同居すると後から言い出し、いざ引っ越ししたらカップルは破局しており性格に難有りの彼氏だけがやって来る。これがケチのつき始めだった・・・。
※古い作品なので多少ネタバレします。

約束を平気で違える人間の持ち掛けたルームシェアに乗ったばかりに、前科一犯になってしまう20歳の鈴子が、100万円貯めて実家を出て行き、その後も100万貯まる度に転々と流浪暮らしをするというお話。小津風?なのかな?淡々と描かれているのでどっかーんと笑えるでもなく、かと言って暗いのでもない不思議な雰囲気の物語になっている。蒼井優の持ち味が生きているのだろう。

ルームシェアを持ちかけた友人も(その彼氏も)クズなのだけど、きついな~と感じたのはクズ家族。ああいう家じゃ出て行きたくもなろう。そうやってヒロインが家を出ざるを得ない状況を端的に表し、テンポよく移転を続けるのでロードムービーみたい。
海の家、桃農家と行く先々で、感じの良い人悪い人と様々な出会いがユニークに描かれて飽きない。家族の中で、姉に意地悪だった弟(この子もいろいろあって・・・)と便りを交し合う様子はほのぼの♪

細かいリアルさの所為か、安易に此処に住めば幸せに成れるかも♪という印象を与えないので、ヒロインの浪々暮らしは続く。ホームセンターのバイト大学生とは恋人同士になるのだが、彼氏がアホ過ぎて気持ちに行き違いが生じる。

鈴子が貯金してる事を知って度々金を借り始める彼氏。外食しても彼女に払わせ、他の女子とのお茶代もせびり始める。これじゃ貢がせられてると誰でも思うだろう。
だけど真意は「100万貯まって何処かへ行ってしまうのが嫌で引き止める行為」だったらしい。だったら言葉でそう言えば良いことじゃないの?それが言えないのがお年頃の男子?バッカじゃないの(爆!)。

旅立つ鈴子を必死で追いかける彼氏。引き止め誤解を解いてハッピー・エンド♪・・・だったらつまらない(爆爆!)。こういうおもしろビター・エンドはなかなか良いと思います。鈴子ちゃんにはもっと(人として)良い男とハッピー・エバー・アフターになってもらいたい。それで、続編が無いのがもっと良い♪

女優マルキーズ(1997)

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皆様、ごきげんよう♪ 録画鑑賞の感想が続きます・・・。

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Marquise ─ マルキーズ

1997年  フランス×イタリア×スペイン合作  120分
監督・脚本・脚色/ヴェラ・ベルモン
脚本/ジャン・フランソワ・ジョスラン
脚色/ジェラール・モルディヤ
EP./アルド・ラド×リンダ・グーテンベルグ
撮影/ジャン・マリー・ドルージュ
編集/マルティーヌ・ジオルダノ×バラク・カリミ
音楽/ジョルディ・サバール
美術/ジャンニ・クワランタ
衣装デザイン/オルガ・ベルルーティ
【キャスト】
マルキーズ・デュ・パルク(17世紀フランスの女優)/ソフィー・マルソー
モリエール(俳優、劇作家)/ベルナール・ジロドー
ラシーヌ(劇作家)/ランベール・ウィルソン
グロ・ルネ(モリエール劇団の看板俳優、マルキーズの夫)/パトリック・ティムシット
ルイ14世(フランス王)/ティエリー・レルミット
マリー(マルキーズの付き人)/エステル・スコルニク

リヨンの貧しい家に生まれたマルキーズは、踊り子や父が連れて来た客相手に売春する日々を送っていた。地方巡業に来たモリエール劇団に見出され、劇団の看板役者 太っちょルネと結婚しパリへ。しかし演技の勉強をした事が無い為、与えられた役は芝居の幕間で太腿を見せるダンスをするだけ。だが彼女の美しさと妖艶な踊りが評判となり、国王ルイ14世の御前で踊りを披露する。宮殿で出会った悲劇作家ラシーヌと惹かれ合い、夫の死を機にモリエールから離れる・・・。
※古い作品なので多少ネタバレします。

本作は二度目の鑑賞だけど2回ともTVです(シアター鑑賞したかった~!)。
17世紀に実在した女優マルキーズの波乱万丈な人生を描いた伝記映画。初鑑賞から数年後に知ったのは、かなりの脚色が為されドラマティックに糊塗されているらしい。

貧民街で父親から売春までさせられる踊り子とは、のっけから悲惨なヒロイン。
しかし日本でも中世の能役者は売色(世阿弥など有名ですね)もしており、そんなに古い話じゃなくても、有名になる前は似た様な経験を積んだというハリウッドスターの話も。あまり珍しい事ではないと思う。

そんな境遇でも明るい(自分を可哀想と思っていない)キャラで、とにかく上昇志向が強く女優にありがちなタイプ。そういう人でなければ死後350年も物語が残りませんね♪

売春の日々から抜け出したいのでモリエールの誘いに乗り、グロ・ルネと結婚したのだが意外とこの夫婦うまく行く。ルネはマルキーズをよく理解し、彼女を売り出す為の応援を惜しまない。恋人となったラシーヌとの逢瀬にまで理解を示すのだ(この辺は脚色も有ろうけれど)。だが実際にこういう夫でなければ、女優としてマルキーズの将来は無かっただろう。

果たして夫ルネが病死(2時間サスペンスな話ではない。笑)し、モリエール劇団からラシーヌの元へ移ったマルキーズは花開く。当たり役の「アンドロマック」が大成功したのだった。ベテラン俳優の演技手法に異論を唱え、独自に考えた芝居を見せたりと脂が乗った時期だったのだろう。この「アンドロマック」全幕も観たい気がしたが、映画ではほんの触りだけ登場。

だがマルキーズは役に執着するあまり、決して代役を立てないようラシーヌに誓わせたり、ラシーヌの子を身籠った事を隠し舞台に出続けたりとエキセントリックになっていく。ハリウッドスターがドラッグに依存する心境と同じなのだろうな~。ついには決定な悲劇が彼女を襲い・・・という結末なのだけど、この悲劇的な結末が感情の暴走なので「可哀想~」というより「んん~???」と思ってしまう。そこまでしなくても良いのではないか?と。文字通り舞台に命を懸けた女優の執念なのだろうな。

とっても印象に残ったのは、マルキーズが付き人のマリーに演技指導するシーン。
「口角を上げてパタティーパタタって言うのよ」という台詞がとても可愛い。
お馴染みのナルシーな太陽王ルイ14世がヅラを取った姿を見せたのも斬新だった(笑)。

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マルキーズ・テレーズ・デュ・パルク(1633~1638)。
裕福な商人の娘として生まれる。幼い頃から父の商売の客集めの為に舞台に立ちバレエを踊る。19歳でモリエールに見出され、劇団の看板俳優グロ・ルネと20歳で結婚。父親は結婚に際し3000リーブルの持参金を与え、また夫ルネはかなりの収入を得る役者であったので、マルキーズは生活の為に女優になったのではない。25歳頃、モリエール劇団と共にパリに進出。28歳頃、国王達の前で初めて芝居を見せた。31歳で夫ルネが病死。34歳でラシーヌの悲劇「アンドロマック」が当たり役となる。しかしその1年後 急死する。原因は堕胎の失敗や毒殺などの噂が残る。
生前の彼女への評価はその美貌を讃えるものが多い。

紙の月(2014)

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2015/5/17観  於・小倉昭和館1(※『舞妓はレディ』と二本立て)

Pale Moon ─ 青ざめた月

2014年  日本映画  126分
監督/吉田大八
(『腑抜けども悲しみの愛を見せろ(2007)』『桐島、部活やめるんだってよ(2012)』)
原作/角田光代
脚本/早船歌江子
EP./大角正×高橋敏弘×安藤親広
撮影/シグママコト
編集/佐藤崇
音楽/緑川徹
美術/安宅紀史
衣装デザイン/小川久美子
【キャスト】
梅澤梨花(銀行の契約社員)/宮沢りえ×少女時代/平祐奈
平林光太(大学生)/池松壮亮
相川恵子(銀行窓口係)/大島優子
梅澤正文(梨花の夫)/田辺誠一
隅より子(ベテラン銀行員)/小林聡美
井上(銀行支店の次長)/近藤芳正
平林孝三(梨花の顧客、光太の祖父)/石橋蓮司
小山内夫妻(梨花の顧客、裕福な熟年夫婦)/佐々木勝彦×天光眞弓
名護たまえ(梨花の顧客、独居老婦人で認知症を発症)/中原ひとみ

1994年、営業社員として銀行に勤務する梨花は子供がいない主婦。勤務先や顧客の評判は良かったが、彼女の働きを全く評価しない夫と静かな生活を送っていた。顧客の一人、吝嗇な老人・平林の自宅で大学生の孫・光太と出会う。初めは意に留めていなかったが、再会した二人は不倫関係を結ぶ。そして、軽い気持ちで顧客から預かった現金に手を付け・・・。

昨年 TVドラマ版(梨花/原田知世)を観て面白いとは思ったけれど、映画にする程かな?というのが正直な感覚だった。小説や連ドラよりも短い時間でどう料理するか(それが脚本の腕の見せ所♪)という興味は抱いたものの、老舗館待ちでやっと鑑賞。

脚本の切り取り方が上手い。決して騒々しくサスペンス色がダダ漏れの演出ではないのに、クライマックスに向けての盛り上げ方が秀逸。主演の宮沢りえも良いが、回りを固めるキャスト陣が上手い。ドラマ好きの知人等が「大島優子は上手い!」と常々言っていたけど、本当に上手いです♪

3月に観たばかりの「海を感じる時」同様、大胆なラブシーンにチャレンジの池松君は(「ぼくたちの家族」みたいな普通の学生役もあるって!)何だかすっかりベテラン濡れ場男優のイメージが(笑)。子役の頃から「良い俳優に成って欲しい♪」と思ってたけど、子供が大きくなるのって早いな~(親じゃないっつの!)。

演じた宮沢りえや原田知世が「共感し難い」と悩んだらしいヒロイン。映画に限って言うと、少女の頃から少し考え方が歪んでいる。誰かを助ける為には盗みを働いても悪いと思っていない様子には、少しゾッとしてしまった。ただその部分を、横領を働き男に貢ぐという行為と短絡的に結び付けるのは違和感あり。

カトリックの讃美歌「あめのみつかいの」の美しいコーラスをバックに疾走するシーンは美しいが、本当に彼女は自由になれたのか?タガが外れた事を自由と思っているだけじゃないのか?見てて胸が痛くなった。

ヒロインの犯罪を見破る堅物の銀行員(小林聡美)は、自分が踏み外せなかった所へ走ったヒロインに微かな羨望を抱いたのか?(少なくとも憐れんではいなかった様に感じた)そういう風に様々に思いを向けさせる二女優の対峙シーンが素晴らしい。

難を言うと、宮沢りえがあくまで美し過ぎるかな~。ラストまで憔悴の表情も無く、ドロドロの不倫や犯罪に走っても透明感が有り過ぎ?時間制限の関係も有るだろうけれど、映画のラストシーンは上手くぼかしたと思う。ヒロインの行く末を思うと切なく悲しみの余韻が残る。

三本足の茶トラちゃん(2)

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皆様、ごきげんよう♪ 実は旧暦5月19日は宮本武蔵の命日で、新暦の5月19日はアラビアのロレンスの命日なんですが、彼等の事を語り出すと止まらない風森でございますので(ホントは記事に出来る様なネタをまとめていないから!)、本日は茶トラちゃんのその後を♪

あ・・・、でもせっかくなんで武蔵を貼っておきます。今年は歌川国芳画で♪

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さて、ハンディもなんのその元気な茶トラちゃんのアップが撮れました♪

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目を細めてる方は、見えない部分で私が懸命に撫でてモデルさんに良い気持ちになってもらおうと必死にご奉仕しているからなのです!もし猫のホストがいたら間違いなく貢ぐ女になった?・・・(てか、カリカリ貢いでるし♪爆!)



この日は友達が一緒でした。

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友達ニャンコは首輪をしてるんですが、警戒心が強く近づくと逃げる構えになるので安心してくれるギリギリ寄った所で警戒心強い友達は、茶トラにカリカリをやろうとすると背後まで迫って来るのですが、振り返るとダッシュの体勢になるという面倒くさい子でした(笑)。


最近はすっかり私を自分の奴隷と確信した茶トラ、甘えて手に噛みついたり後ろ足キックをかまして来たりします(苦笑)。

舞妓はレディ(2014)

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2015/5/17観  於・小倉昭和館1(※『紙の月』と二本立て)

舞妓はレディ

2014年  日本映画  135分
監督・脚本/周防正行(『ダンシング・チャップリン(2011)』『終の信託(2012)』)
EP./桝井省志
撮影/寺田緑郎
編集/菊池純一
美術/磯田典宏
音楽/周防義和
振付/パパイヤ鈴木
装飾/松本良二
【キャスト】
春子=小春(舞妓志望の少女)/上白石萌音
京野(言語学者)/長谷川博己
千春(お茶屋「万寿楽」の女将)/'冨司純子×舞妓時代/大原櫻子'
百春(千春の娘。30歳近くでまだ舞妓)/田畑智子
里春(万寿楽の芸妓)/草刈民代
豆春(同上)/渡辺えり
富夫(万寿楽の男衆)/竹中直人
北野(呉服屋の旦那)/岸部一徳
高井(芸能プロ社長)/高島政宏
秋平(京野の助手。院生)/濱田岳
春子の祖父母/高橋長英×草村礼子
春子の父母(故人)/加瀬亮×瀬戸朝香
市川勘八郎(歌舞伎役者。里春の恋人)/小日向文世
赤木裕一朗(映画スター)/妻夫木聡
鶴一(芸妓)/岩本多代
踊り師匠/中村久美
三味線師匠/徳井優
長唄師匠/田口浩正
鼓師匠/彦麻呂
バイト舞妓/松井珠理奈
バイト舞妓/武藤十夢
客/パンツェッタ・ジローラモ
客/津川雅彦

京都の花街・下八軒には舞妓がたった一人しかおらず困っていた。ある節分の日、16歳の少女・春子が「舞妓に成りたい」と、お茶万寿楽を訪ねる。彼女の言葉は、鹿児島出身の祖母と津軽出身の祖父に育てられた為に激しく訛っていた。馴染みの旦那・北野と言語学者・京野は、春子が一人前の舞妓に成れるか賭けをすることに・・・。

『マイ・フェア・レディ(1964)』のパクリで舞妓映画というユニークなミュージカル。竹中直人の男衆の歌とダンス(?)とか、高島政宏と草刈民代のイタリアのダンス(?)など訳の分からんパートも有ったけど(趣味の問題ですので・・・)、概ね楽しかった(褒めてます!)。

春子役の上白石萌音ちゃんがめっちゃあどけなくて肩上げした姿も可愛い。歌も踊りも結構達者なのが感心(ちょっと子供ちゃんなので甘目のお点かも?笑)。しかし、舞妓姿でターンをするのは本当に感心した。

感心したと言えば、お姐さん達(草刈民代と田畑智子)のお座敷芸「シャチホコ」にはビックリ!着物でシャチホコのポーズですよ!凄過ぎる♪芸者さんって諸芸百般だけでなく、腹筋も鍛えなくてはならないのね。

芸者の世界が以前とは違って職業に成っている現代。置屋に売られた昔と異なり本人の希望でやって来るのだけれど、その修行は厳しいのだよ♪というお稽古シーンはお決まりながら楽しい。芸事って見る分には本当に楽しいのですよ。

京都に行った時、有名な「一力」の前で綺麗なお姐さん達が登場するのを見物したものだ。カメラを構えた人達も群れを成していたし、ハイヤーに乗ったお姐さんを文字通り追っかけて撮っていた。厳しい精進の末にああいうスターの座に就けるのだ♪

さて、ヒロインの春子が舞妓に成る為には数々の試練・・・というか、激しい薩摩弁と津軽弁のバイリンガルなのを京言葉に矯正しなくてはならない。イライザとヒギンズまんまのシーンが見せ場。「京の雨は主に盆地に降る」ですと!(≧∇≦)ノノノ☆☆☆

そんな春子が舞妓に成りたい本当の理由と万寿楽との関わりや、京野の助手で実は芸妓の息子だった秋平の思いなど、人情ドラマも絡めて観易い。しかし、これを観て「舞妓に成りた~い」と思う女の子が現在いるんでしょうか?私はやっぱり見るだけがい~わ~♪(既に絶対舞妓には成れんし!爆!)

またも役柄にしっとり溶け込んだ岸部一徳が良い味を出している。

大河・世界史(8)インドシナ(1992)

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皆様、ごきげんよう♪ 世界史の大河ドラマ シリーズを書いて行こうと思い立ったものの、昨夏の『グラディエーター』以降 足踏み状態です。と言いますのも、時代順に挙げようとした為なかなか計画通りに進められなくなってしまいました。なので今後は時代を無視した大河シリーズとして続行します。相変わらずグダグダです・・・


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Indochine ─ インドシナ

1992年  フランス映画  159分
監督/レジス・ヴァルニエ(『イースト/ウェスト 遥かなる祖国(2000)』)
脚本/ルイ・ガルデル×エリック・オルセンナ×カトリーヌ・コーエン×レジス・ヴァルニエ
製作/エリック・ウーマン×ジャン・ラバディ
撮影/フランソワ・カトンネ
編集/ジュヌヴィエーヴ・ウィンディング
美術/ジャック・ビュフノワール
音楽/パトリック・ドイル
衣装デザイン/ガブリエル・ペスクッチ×ピエール=イヴ・ゲロー
【キャスト】
エリアーヌ(安南の広大な農園主)/カトリーヌ・ドヌーヴ
ジャン=バティスト(海軍将校)/ヴァンサン・ペレーズ
カミーユ(安南の王族。エリアーヌの養女)/リン・ダン・ファン
ギイ(警察長官)/ジャン・イアンヌ
イヴェット(エリアーヌの知人)/ドミニク・ブラン
エミール(エリアーヌの父)/アンリ・マルトー
タン(安南の王族。カミーユの婚約者)/エリック・グエン
ミンタン夫人(タンの母)/ティ・ホー
海軍総督/ジェラール・ラティゴ
シエン(エリアーヌの侍女)/マイ・チョウ
エティエンヌ(カミーユの息子)/ジャン=バティスト・フィン
カスティラーニ(刑事)/カルロ・ブラント

1930年代のフランス領インドシナ。ここで生まれ育ったフランス人エリアーヌは、父と共に広大なゴム農園を管理経営するブルジョワ。安南の王族と家族同然に接し、親友の忘れ形見カミーユを養女として育てていた。独身の彼女に言い寄り続ける警察長官ギイや、高位のフランス軍人達を交わすエリアーヌだったが、あるオークションで知り合った若い将校ジャン=バティストと激しい恋に落ち・・・。
※古い作品なので多少ネタバレします。

公開時 大変話題になった映画と記憶してますが、残念ながらシアター鑑賞していませんでした。先月 TV放映ですが、字幕ノーカットで鑑賞でき歓喜♪

物語は南北ヴェトナムが誕生する以前のサイゴン。支配するフランスの特権階級と皇族・貴族に対し、共産主義運動を展開する組織などが背景です。ヒロインは支配階級のフランス人で、王族だった親友の忘れ形見を娘として育てております。ドヌーヴ様の社交界のドレスからプランテーションでの作業着まで、華麗なファッションも見所です。

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そんな高嶺の花ドヌーヴ様が、ものすご~く年下の青年将校ジャン=バティストと激しい恋に落ちるのですが二人はうまくいきませんでした。そして、偶然にも共産主義者の発砲テロ事件に巻き込まれたエリアーヌの養女カミーユを、同じ青年が助けた事からこの二人の激しい恋が勃発!大河ドラマならではの運命の歯車です。彼がアジアに良い感情を持っていない事と知っている悩むエリアーヌは、警察長官ギイに手を回しサイゴンから追放するよう仕向けます。美しい母娘の葛藤を含んだダンスシーンも見物。

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この辺りの恋愛模様はアモールの国おフランスらしい展開。母娘を虜にするイケメン将校、はっきり言って風森のタイプでなかったのが残念(こら!)。カミーユは生まれながらの婚約者で王族のタンと結婚させられますが、このタン青年はパリに留学しすっかり共産主義に染まり、自由を求めてジャン=バティストの元へ向かうカミーユを応援(笑)。

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ジャン=バティストが左遷された僻地ドラゴン島は、インドシナの農民を奴隷として売買するフランス軍の拠点でした。心痛むジャン=バティスト。カミーユも様々な苦労を乗り越えドラゴン島へ。道中助けてくれた家族連れが引き離され殺されたのでカミーユはフランス兵を殺害、ジャン=バティストと手に手を取っての逃避行開始。タンが関わる共産主義運動の地下組織に匿われます。やがて二人の間に男児誕生。ジャン=バティストはエティエンヌと名付ますが、息子といる所を軍に拘束され、カミーユは地下組織と行動を共にして離れ離れに。投獄されたジャン=バティストに頼まれ、幼いエティエンヌを育てるのはエリアーヌでした。

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やがてカミーユも逮捕され収容所に送られます。本国で軍法会議にかけられる事が決まったジャン=バティストは、何者か(共産主義組織かも?)によって暗殺。今や幼いエティエンヌの養育を支えとし、ひたすらカミーユの出所を待つエリアーヌ。しかし自由の身に成ったカミーユは息子を養母に託し、このままインドシナ独立運動に身を投じる決意でした。最愛の娘と別れエティエンヌを伴いフランスへ渡るエリアーヌ。

時は流れ1954年、フランスから独立したヴェトナム国の代表としてジュネーヴ会議に訪れるカミーユ。そして青年となったエティエンヌを連れたエリアーヌの姿が・・・。

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インドシナを祖国の様に思い育ったフランス女性の心情に、独立運動という歴史背景を(ちょこっと)絡ませた壮大なラブストーリーでした。とにかくドヌーヴ様の美しさに釘付けです。欧米人の感覚で見るアジアへの郷愁なので、多分に美化され憧憬を含んでいると思いますが、それこそが大河ドラマの醍醐味とも言えましょう♪
風景の美しさも鑑賞の価値高いおススメ作品です。

プルーフ・オブ・マイ・ライフ(2005)

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皆様、ごきげんよう♪ シアター鑑賞から10年近く、何度観ても好きな作品の1本です。

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2006/1/5観  於・シネプレックス小倉

Proof ─ 証明

2005年  アメリカ映画  103分
監督/ジョン・マッデン(『マリーゴールド・ホテルで会いましょう(2012)』)
原作・脚本/デイヴィッド・オーバーン
共同脚本/レベッカ・ミラー
製作/ジョン・ハート×ジェフ・シャープ×アリソン・オーエン×ロバート・ケッセル
共同製作/マーク・クーパー
撮影/アルヴィン・クーフラー
編集/ミック・オーズリー
美術/アリス・ノーミントン
音楽/スティーヴン・ウォーベック
衣装デザイン/ジル・テイラー
【キャスト】
キャサリン(数学の天才)/グウィネス・パルトロウ
ハル(数学講師)/ジェイク・ジレンホール♪
ロバート(キャサリンの父。天才数学者)/アンソニー・ホプキンス
クレア(キャサリンの姉。通貨アナリスト)/ホープ・デイヴィス

27歳のキャサリンは大学を辞め父の介護をしていた。その父が他界し自身も精神のバランスを崩しかけていた時、父の教え子だった数学者ハルが目の前に。彼は師が遺した研究ノートを勉強したがるが、極端に懐疑的なキャサリンは「盗んだ」と決めつける。父の葬儀でも猜疑心むき出しの彼女を、実はほのかに想っているハルだったが心を開いてもらえなかった・・・。
※古い作品なので多少ネタバレします。

スウィートなんだけど心が痛くなるラブストーリー。
シアター鑑賞後も、ジェイク会いたさ見たさにTV放映の度に観ています♪

精神のバランスを崩した共に天才的数学者の父と娘。難解な定理の証明はできるのに、自分の思いを人に伝えたり相手の気持ちをくみ取ることができない。傷つくことが恐いのか、即 攻撃に出て激昂する。
そんな不安で終始苛立つ可愛くないヒロインを、常に髪はボサボサ、葬儀にはフォーマル・ワンピの上にデニム・ジャケットを羽織って参列、自宅ではジャージ系・・・という姿でグウィネスが好演します。

対する受けの芝居でエキセントリックな彼女に、忍耐のリミットを試されるハル役のジェイクがステキまだ感想記事を書けていませんが、大好きな『ムーンライト・マイル(2002)』でもこういう役どころ。この頃のジェイクはひたすら優しい系男子が似合っていました♪

それはさておき、数学の「証明」を引っ掛けたタイトル、ヒロインは一体何を証明したかったのか?改めて再観して考えさせられました。彼女は何も証明はせず、誰も、姉も彼も自分を信じてくれないと怒りを爆発させます。その様子は愛を欲しがる小さな子供の様で見てると悲しくなりました。映画で観てるからであって、現実に相手をすると忍耐力の無い私はすぐに切れる事でしょう(汗!)。

やがて心を開きハルと結ばれたキャサリン、このまま二人は上手く行きそう?という所で、キャサリンにそのつもりは無かったかもですが、恋人を試す様にデスク抽斗の鍵を渡し、発見されたノートの誰も解けなかった定理の証明は彼女の研究なのに、ハルはにわかに信じることが出来ず故ロバートの物だと思ってしまうのです。精神の病を抱えていたとは言え、ロバートは20代で世界的に知られた天才数学者だったから。実績が無ければ認められない学者の世界なので仕方ない。でも、キャサリンにはそういう事が理解出来ません。

閉ざされた状況のヒロインの身になれば、その辛さは如何ばかりかと推量する事はできます。でも所詮 想像するだけなんですね。壊れていく父親と対峙しなければならない辛さ。いつか自分もそうなるのではないか?という恐怖。孤独を深めていく数年が彼女をも健全でなくしたのでしょう。

キャサリンが心の安定を取り戻し、ハルに寄り添うようなラストに持って行っていますが、ホッとしつつも不安を感じるのでした。グウィネスとホプキンスのシーンは観てると辛さもありますが(上手いので)、総じて静かな映画なので落ち着いて観られます。
おススメ作品です♪

素敵なホラー映画♪

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皆様、ごきげんよう♪ 映画館へ出かける時間が無くてクサッてる風森です
年をとったせいなのか、無理してまで映画館に行く気力も湧きません。気力を呼び覚ましてくれる作品の上映も無くて。故に更新のネタにとっっっても困っています(汗!)。


何だかこの頃、ホラー映画がものすごく観たいんです。元気が出そうで(爆!)。
でも好みのホラー映画も近年無いんですね~。



過去にも記事にしました 生涯BESTのホラー映画は、1980年カナダ映画「チェンジリング」。物語も演出もかなりハイセンスで本当に恐かった幽霊映画でした。

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この車椅子にはお化けが乗っているんです!でも姿は見えない。見せないからめっちゃ恐いんですよ!ちなみに乗ってるお化けはこの子です↓
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私好みのホラーまたはダーク・ファンタジー映画は、2000年以降 スペイン系の監督による作品に集中しています。アメリカ映画であってもスペイン人、または南米スペイン語圏出身者が監督というパターンです。


ダーク・ファンタジーのBESTは未だ感想記事を書く機を逸してますが、『パンズ・ラビリンス』(2006年)。『ホビット』シリーズの脚本や『パシフィック・リム』の監督 ギレルモ・デル・トロの名作です。映像美が半端なく溜息が出ました♪
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ヒロインの美少女イバナ・バケロちゃん(1994年生まれ)が出演しているというだけで、2009年作のホラー映画『ネスト』を観ましたが、素晴らしく「?」な出来だったので永遠に記事を書く事はないでしょう(こら!)。ちなみに主演で使えないパパ役がケヴィン・コスナーでした(笑)。イバナちゃんが美人に成長してます♪
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ギレルモ・デル・トロ監督とは相性が抜群に良く、製作に携わった『永遠のこどもたち』も大大大好きなホラーでした。このお化けははっきり見えちゃうんですけどね♪
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そして前述の『チェンジリング』に次いで我がBEST2位のホラー映画は、やはりスペイン人監督アレハンドロ・アメナーバルの作品 『アザーズ』(2001年)です(他の作品は『アレクサンドリア』など)。シアター鑑賞後もDVDやTV放送の度に録画して何度も何度も観てる大好き映画♪今夏こそ「おばけ屋敷」に書きたいと思っております!
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主演のニコール・キッドマンが最高に美しい この頁で列挙したホラー作品は全部そうです。恐くて悲しく美しいのです。五月蠅い絶叫やスプラッタッタ~(古っ!)やゾンビなど論外!不気味な造形は登場しますがアートなんです


・・・という訳で、現在おらが村でも公開中の映画『ラン・オールナイト』の監督ジャウム・コレット=セラもスペイン系です(関連が強引でスミマセン!)。ジャウム監督の2009年の名作ホラー映画『エスター』(TOP画像)を次頁にご紹介します(つづく♪)。

エスター(2009)

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Orphan ─ 孤児

2009年  アメリカ映画  123分
監督/ジャウム・コレット=セラ
(『アンノウン(2011)』『ラン・オールナイト(2015)』)
脚本/デヴィッド・レスリー・ジョンソン
原案/アレックス・メイス
製作/ジョエル・シルバー×ジェニファー・デイヴィソン・キローラー×レオナルド・ディカプリオ
撮影/ジェフ・カッター
編集/ティム・アルヴァーソン
音楽/ジョン・オットマン
美術/トム・マイヤー
衣装デザイン/アントワネット・メッサム
【キャスト】
ケイト/ヴェラ・ファミーガ
ジョン(ケイトの夫)/ピーター・サースガード
ダニエル(↑夫妻の長男・10歳)/ジミー・ベネット
マックス(↑夫妻の長女・7歳)/アリアーナ・エンジニア
エスター(養女に迎えられる・9歳)/イザベル・ファーマン
シスター・アビゲイル(孤児院の職員)/CCH・パウンダー
ドクター・ブロウニング/マーゴ・マーティンデイル
ドクター・バラバ/カレル・ローデン
3人目の子を死産し悲嘆にくれるケイト。過去の浮気が妻に知られ関係がギクシャクするジョン。ケイトはアルコール依存症にもなり、聴覚障害を抱えた娘マックスを危うく溺死させる不注意を犯す。夫婦関係修復の為に新たに養子を迎える事を決意する。孤児院で出会った愛らしく聡明なロシア系の少女エスターを夫婦は気に入り、養女に迎えることになった。エスターは手話も覚えマックスとのコミュニケーションもでき、家族に馴染むかに見えたが・・・。
※新作ではないので多少ネタバレします。

本作はおらが村では上映が無かった為 DVD鑑賞でした。

冒頭からツッコミたくなるシチュエーションで、3人目の子供を死産して精神的に参ったので養子を迎える?今いる二人の子供を大切にする事で克服できないのか?夫の浮気を知ってしまったり、死産したり、確かにヒロインには耐え難い出来事が押し寄せたけれど、既に子供がいるのにアルコール依存症になって問題を起こす母親に、新たに子供を持たせていいんだろうか??・・・と思いたくなるくらい、共感できないヒロインをヴェラ・ファミーガが上手く演じています。こういう伏線を引くことで、ヒロインが怪少女の異常さを夫に訴えても聴きいれられない状態になる訳ですね。

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常に首と両手首に黒いリボンを巻いてるエスターのファッションは、小学生にしてはクラシカル(笑)。歯科検診を頑なに拒否。如何にも「怪しんでください」状態です。
ケイトとジョンに引き取られる以前の養子先は火災に遭い、エスターを遺して皆焼死してしまった。はい!もう怪少女の本性丸分かりですね(≧∇≦)ノノノ☆☆☆

ヒロインも、その子供達も、観客も「エスター、絶対に怪しい!」と明白なのに、気付かない夫ジョンが単に超バカなのでは?とも思えます(爆!)。得てしてヒロインが追い詰められるサスペンス&ホラー系では、男が役に立たない事がお約束です(こら!)。

リボンに触られかかると絶叫。学校で自分をからかった子を滑り台から突き落とす。
家でもジョンの前では愛くるしいのに、ケイトには敵愾心に満ちた態度で非常に大人びた面をむき出す。段々と「エスター、やっぱり怪しい!」と分からない方がおかしいのに、そこもやっぱり気付かない夫のジョン。いやはや彼の結末も見えて来ました(笑)。

ジョンを演じてるサースガードは、ジェイクのお義兄ちゃん(姉マギーの旦那さん♪)なので、あんまり言いたくないんですけどね~(思いッきしゆ~とるやないか!)

二人の実子は半端ない脅しをかけられ両親に何も言えない状態に。これは幼い子供には有りがちなので、バカと言うより可哀想ですね。耳が聴こえないマックスを演じたアリアーナが、難しい葛藤する表情を良く演じていました。兄ダニエルの方は、強がってる割にあっさりエスターに屈します。ここでも男子、役に立たね~(笑)。
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さていよいよ暴走するエスター。彼女を怪しむケイトが孤児院のシスターに連絡、シスター・アビゲイルが来訪するのですが会わず、帰途のシスターを金槌で××します
マックスを乗せた車のブレーキを解除して事故に遭わせようとしたり、ダニエルを焼き殺そうとしたり(彼は入院した後も殺されそうになる!)、そこまで恐ろしい事をする怪少女の目的はいったい???演じてるのが子役なんで本当に恐いです


もし興味を持たれた方は是非 映画をご覧になってみてください♪


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「そんな時間は無いから四の五の言わずにハッキリさせよ!」と お思いの方々へ・・・
以下深いネタバレでございます

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エスターの出身地(エストニア)まで問い合わせた所、そこで彼女が暮らしていたのは孤児院でなく精神病院。エスターは大変 凶暴性のある患者で、常に首と手首を拘束されていた。リボンで隠したのは拘束具の痕だったのです。そして最もビックリなのは・・・
エスターは9歳でなく34歳だということ!
ホルモンの異常で成長が止まってしまって少女に見えるだけ。しかし歯はごまかせないので歯科検診を拒否していたのでした。エスターの目的は大人の女として伴侶を求めていたのです。ターゲットは一家の主ジョンで、彼の妻子を始末するつもりだった。実は悲しい宿命を背負った女だったのです。果たしてエスターによってケイトの家族も崩壊させられてしまうのか???ネタバレはここまでとさせていただきます。うっふっふ・・・ しかしエスター、ジョンみたいなアホなオッサンで良いのかい?(爆!)

ユメ十夜(2007)「今年は漱石没後99年です」

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皆様、ごきげんよう♪現在おらが村の文学館で「没後99年 夏目漱石―漱石山房の日々」が開催中なので、老舗シアター昭和館で漱石原作映画特集イベントやってます♪


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♪夏目漱石(1867~1946) 日本の文豪。夏目房之介さんのお祖父ちゃんです♪



1回目鑑賞=2007/5/6観  於・シネプレックス小倉
2回目鑑賞=2015/5/24観  於・小倉昭和館2(※『それから』と二本立て)

Ten Nights of Dream ─ 夢十夜

夏目漱石が1908年(41歳の時)に発表した短編小説。「こんな夢を見た」で始まるホラー要素を含んだストーリー十篇を、11人の映画監督達がオムニバス作品として製作。漱石自身「この作品は百年後に理解される」と語ったとか。99年後の2007年 本作が公開。果たして漱石の夢は百年後どう理解されたのか?





プロローグ
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監督/清水厚
出演=漱石/藤田宗久 女学生/戸田恵梨香
「私の夢は百年後に理解される」と漱石は女学生に語る。




第一夜
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監督/実相寺昭雄(『姑獲鳥の夏(2005)』)脚本/久世光彦
出演=女/小泉今日子 女の夫/松尾スズキ  客/寺田農
【原作】「百年待っていてください。きっと逢いに来ますから」と言って女が死んでゆく。自分(主人公)は真珠貝で掘った穴に彼女を葬り星の破片を拾ってかけた。何度も日が上って沈み風を勘定する中「百年はもう来ていたんだな」と気付く。
【感想】原作にはいない客や意味不明なカットが幾つか挿入。「自分」も作家の百になっている。舞台セットをそのまま見せ斬新さの演出かな?キョン2が生きてる時から幽霊風なルックスで恐い。女の台詞は原作ママで「日が出るでしょう。そしたら日が沈むでしょう」なんていう可愛い言い回しをキョン2の声で言うと尚更可愛らしかった。





第二夜
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監督/市川崑(『東京オリンピック(1965)』『犬神家の一族(1976×2006)』)
脚本/柳谷治  出演=男・侍/うじきつよし 僧/中村梅之助
【原作】僧と男(侍)のやり取り。悟りを持てぬ男を僧は嘲る。男は時計が次の刻を打つまでに悟り僧の首を取ってやると誓うが、焦りが募るばかり。生き恥をさらすなら死のうと短刀を・・・。
【感想】原作そのままを映像化。全編モノクロの無声映画。朱鞘の短刀だけが彩色され印象的で美しい。中村梅之助って声を出してなくても表情で存在感大あり。対するうじきつよしも好演。でも最近 彼を見ませんね~?(こら!)





第三夜
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監督・脚本/清水崇(『呪怨(2003)』)
出演=漱石/堀部圭亮 妻・鏡子/香椎由宇
【原作】自分の子(6才)を背負って男は歩く。子供は目が潰れて恐ろしい顔。やがて森の中に入ると、杉の根元で「おまえが俺をここで殺したのは百年前の文化5年辰年だったな」と言う・・・。
【感想】原作も映画も一番ホラー色が濃かった。原作には出ない妻も登場し、実際の夏目夫妻が子供を亡くしたエピを取り入れている。ハッと恐ろしい夢から目覚めた漱石が「う~ん、今の夢 書いちゃおっと♪」という台詞でホラー色を払拭させたラストが良い♪文化5年は1808年。漱石が原作を書く百年前。





第四夜
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監督/清水厚 脚本/橋爪慎一
出演=漱石/山本耕史 はるか/菅野莉央 老人/品川徹
【原作】老人が子供達の前で「手拭いが蛇に変わるから見ておろう」と呼びかけ笛を吹く。一向に変わらないが「今になる、蛇になる、きっとなる、笛が鳴る」と老人は唄いながら河の中に沈んでゆく。
【原作】何だか「♪来る~きっと来る~♪」と歌いたくなる老人のフレーズが印象的だけど、映画では言ってなくて残念。漱石青年がある町公民館で講演を依頼されて出向くが、手紙をくれたはるかは小さな女の子。しかも漱石の同級生だった、という死んでしまった子供達がハーメルンの笛吹みたいな老人について海に向かうという、老人以外は原作にかすりもしない話。反戦の描写を込めている印象。


※長くなるので次頁へ続きます。

ユメ十夜(2007)・つづき

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前頁の映画『ユメ十夜』の感想・続きです♪




第五夜
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監督・脚本/豊島圭介
出演=妻/市川実日子 夫/大倉孝二
【原作】神代の時代の戦さ。負けた自分(主人公)が敵将の前に引き立てられ、服従するか死ぬか迫られる。死して不服従を決意するが、殺される前に愛する女に会いたいと願う。敵将は「夜が明けて鶏が鳴くまで待つ」と言う。女は裸馬を駆って急ぐがたどり着く前に天探女(あまのじゃく)が鶏の鳴き声を真似るのを聴き、前のめって馬ごと深い淵に落ちて行った。
【感想】神代の時代は片鱗もなく、ヒロインは「鶏が鳴くまで待つ」という言葉を電話で告げられる。サラリーマンの夫は森の中を彷徨っている。裸馬で駆ける女を、全身包帯の化け物が猛スピードで追って来る。顔の包帯が取れると、化け物の正体は女自身だったというコミック的ホラー。化け物の造詣がお化け屋敷的。





第六夜
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監督・脚本/松尾スズキ(『クワイエットルームへようこそ(2007)』)
出演=自分/阿部サダヲ 運慶/TOZAWA 本人役/石原良純
【原作】護国寺の山門で運慶が仁王像を彫るというので大勢が集まる。自分(主人公)も行くが、何で運慶が明治の世に居るのかと不思議に感じている。自分も運慶を真似て仁王像を彫ってみようとするが、明治の木には仁王は埋まっていないと悟る。
【感想】ロック・ミュージカル風。運慶がEXILEみたいに踊っている。甲高い阿部サダヲの声がキンキン響いてうるさい。台詞は日本語だが英語字幕が付いている。運慶を真似ての下りは原作通り。目が覚めたら石原良純になっているというオチが理解不能。




第七夜
監督/天野喜孝×河原正明
声の出演=青年/sqscha 少女/秀島史香
【原作】自分(主人公)は大きな船に乗っている。船には異人達が大勢乗っている。つまらなくなった自分は黒い海へ飛び込む。
【感想】天野喜孝によるアニメーションで全編英語、日本語字幕。SFタッチで船は宇宙戦艦○○ト風。ロード・オブ・ザ・○○グのオークみたいなキャラが出て来る。
船から飛び下りる「自分」が巨大な魚?に姿を変えるという、よく分かりませんでした(汗!)。天野の画は文句なく綺麗。





第八夜
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監督/山下敦弘(『天然のコケッコー(2007)』) 脚本/長尾謙一郎
出演=少年の祖父×漱石/藤岡弘 少年/土屋匠 母親/大家由祐子
【原作】床屋に座っている自分(主人公)が豆腐屋や芸者を眺めている。白い着物の男が鋏と櫛を手に現れ「表で金魚売をご覧なすったか?」と問う。金魚売はじっと見つめても動かなかった。
【感想】金魚売が登場する以外全く原作と一致しない。少年が田んぼででっかいミミズみたいな生き物を捕まえ「家で飼えない」と母親に叱られるのを、祖父が黙って通り過ぎる。障子越しに廊下を歩く祖父の姿が妖怪的だが恐さは微塵もない。二段ベッドに上って肉まんを食べながら眠る祖父が目覚めると漱石になっている。若い娘に「鴎外センセ~」と呼ばれて呆然とする。動かない金魚売を町でバッタリ見かける(それだけ)。





第九夜
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監督・脚本/西川美和(『夢売るふたり(2012)』)
出演=母親/緒川たまき 父親/ピエール瀧
【原作】戦国時代。参戦した夫を待つ若い妻は、3才の子を細帯で神社の柱に結び付け、御百度参りを踏む。子供が泣いたり、帯が解けて神社の広縁を這い回ったりし、母親は気を取られながら御百度を踏まねばと焦り続ける。しかし、夫はとうに討死していた。
【感想】ほぼ同じシチュエーションだが、時代が第二次大戦になっている。妻は出征前に夫に泣きすがり赤紙を引き裂くなど感情的になる。暗い神社で子供を帯で繋ぎ、必死に御百度を踏むシーンと重なり、塹壕に居る夫や外地で売春婦と戯れる夫が映る。原作を素直に膨らませた作品だった。





第十夜
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監督/山口雄大(『赤んぼ少女(2008)』) 脚本/加藤淳也 脚色/漫☆画太郎
出演=庄太郎/松山ケンイチ 女/本上まなみ 平賀源内/石坂浩二
健さん/板尾創路 豚/安田大サーカス HIRO
【原作】町内一の好男子・庄太郎は水菓子屋(果物店)の店番をしている。彼のトレードマークはパナマ帽。身分ありげな女性客の荷物持ちで家まで送って行くと、家屋敷でなく深い穴が開いている広い原だった。豚が次々と現れ庄太郎を穴へ落そうとする。七日六晩抵抗するが力尽き切端で倒れる。何とか戻って来たが助からないだろうから、パナマ帽は健さんの物になるだろう。
【感想】だいたい原作を表現していると言えなくもないが、描写はかなりシュール。
庄太郎のダメージが漫画的(目玉が飛び出たり内臓を引き摺ってたり)。漱石の原作もかなりシュールで何で豚?とツッコミたくなるが、何せ夢なので脈絡も意味も無いのだろう。原作では第八夜にもパナマ帽の庄太郎が登場。夢でなく夏目が創作したキャラっぽい。尚、本作の庄太郎と健さん以外、他の夢には固有名詞が出ない。健さんも創作キャラかも知れぬ。


エピローグ
監督/清水厚  出演=女子高生/戸田恵梨香
「もう100年経ったかな?後100年待つのかな?」と女子高生が楽しそうに呟く。



【まとめ】
映画が大衆娯楽というポイントを外してないのは市川崑と清水崇と西川美和だな~。
天野喜孝は画家なのでアニメ表現という別種の手法で挑んでいるから、多少趣は異なるが、他の監督たちは「ここぞ!」とばかり殊更アーティスティックに、抽象的に、アバンギャルドな演出をモリモリ詰め込み、漱石の描く世界観は完無視で激しい自己主張を競い合っている。ふふふ・・・、8年前だもの、皆さん 青いね~(爆!)。しかし、漱石の願い通りというか狙い通りと言おうか、100年後の人間はそれなりに不思議な夢の物語を解釈しようと頑張りましたよ♪

それから(1985)

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2015/5/24観  於・小倉昭和館2(『ユメ十夜』と二本立て)

And Then ─ それから

1985年  日本映画  130分
監督/森田芳光(『武士の家計簿(2010)』)
原作/夏目漱石
脚本/筒井ともみ
撮影/前田米造
美術/今村力
音楽/梅林光
【キャスト】
長井代助(実業家の次男)/松田優作
平岡三千代(代助の想い人)/藤谷美和子
平岡常次郎(代助の友人で三千代の夫)/小林薫
菅沼(代助と平岡共通の友人で三千代の兄)/風間杜夫
長井誠吾(代助の兄)/中村嘉葎雄
長井梅子(誠吾の妻)/草笛光子
縫子(兄夫婦の娘)/森尾由美
長井得(代助と誠吾の父)/笠智衆
寺尾(代助の友人で文学者)/イッセー尾形
佐川家令嬢(代助の見合い相手)/美保純
小染(芸者)/川上麻衣子
門野(代助の書生)/羽賀健二
長井家の老女中/一の宮あつ子
代助は帝大卒業後も実家の援助で暮らす裕福な男。無職でも家を持ち、女中と書生を抱えて優雅な生活だった。銀行に勤務する友人・平岡が部下の使い込みの責任で辞職、代助に職探しを依頼する。平岡の妻・三千代は共通の親友・菅沼の妹で、実は代助は彼女を愛していた。困窮する平岡夫妻を援助しようとするが、自身が実家に寄生する生活であり無力だと気付かされる・・・。

大昔 TVかビデオで観ただけだったので、この度 初めてシアター鑑賞できて嬉♪
が、フィルム上映だったせいか画面は疵だらけだし飛ぶし・・・という難点有り。

原作は、漱石の教養小説(と発表当時呼ばれたらしい)三部作『三四郎』『門』に挟まれた真ん中の物語。これが教養小説と言うのなら明治の世は「不倫は文化」だったのだろう。文学の世界は不倫オンパレードではあるけれど。

「夏目の不倫物」と言えば、精神論をとうとうと(或はゴチャゴチャ)言い続ける話なので、読んでるとちょっとイラつく。谷崎センセみたくフィジカルではない。でも、映像にすると(演出にもよると思うけど)淡々としたストーリー展開が心地良い。

オープニング・タイトルで、真っ暗な中から段々とセピア色に三千代の肖像が浮かび上がる映像は実に美しい。30年前の藤谷美和子が真に綺麗で溜息もの♪
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30年前の作品なので出演者全てが若い(当たり前!)。現役活躍中の小林薫や風間杜夫が青年だ~(優作さん・・・合掌)其々渋いオジサンになってるのが嬉しい♪
儚げなヒロインがぴったりだった藤谷美和子は最近どうしているのだろう?草笛光子はまだまだ現役だし、美保純も良いお母さん役などで活躍してる。

1909年に発表された作品なのに、改めて見ると内容は現代的。プー太郎の主人公が自立を決意するまでの物語だ。主人公は30歳なんだけど、現代と違い帝大卒なら良い仕事に就けるだろうに、実家掛かりで家まで建てて暮らしてるとは、なかなか年季の入ったニート(正確に言うと教育は受けてるからNET?ネット?爆!)。そんな生活出来るもんならやってみたい・・・と言う書生の門田に大賛成である。

だいたい大日本帝国憲法って、男子も30歳まで父親の許可なく婚姻ができなかったらしい。それってニートの温床なのでは?(こら!) 果たして、30歳になってやっと重い腰を上げ、親友に取られちゃったと言うか、ぼやっとしてたら先を越されちゃった(原作では自分が仲を取り持ったりするマヌケっぷり)マドンナを、僕にください♪って親友に頼む(夫妻は実質 破局している)のだった。はあ~やれやれである。こんな生活能力の無い男についてったら、彼女は間違いなく×2確定であろう。

詳しくは『門』(1910年発表)をお読みいただけれると分かります。原作があまりに有名過ぎると、確信犯的な感想も書いてしまうシンプル脳であります(汗!)。

明るくない物語にマッチしたサティの「グノシエンヌ」が良いし、ちまちまと登場するグラスやラムネの瓶などレトロな小物が風流。演出も繊細で、息せき切って代助を訪なった三千代が、堪え切れず白百合を活けたガラス鉢の水を、グラスにすくってごくごくと飲み干すシーンなど映像がとても綺麗だった。

漱石の名作文学、現代の小説や映画では先ずお目に掛かれないプラトニック不倫の神髄を堪能できます♪

茶トラ、その他みんな元気♪

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皆様、ごきげんよう♪ 猫に触ってエネルギー補充している風森です。




 店番(?)しているニャンコを見かけました。
チラっと見て知らん顔のクールさがたまらん
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以前の記事に書いた「仲良しと思ってたのツレない三毛猫」
ホントに今でも仲良しで呼べば足元にスリスリしてきます。
撮影しようとすると逃げる!・・・ごまかしつつ激写!
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逃げよう体勢に入って超変顔です・・・





茶トラは相変わらず元気いっぱいです♪
「お腹撫でて~♪」ゴロンのポーズ。
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古い写真から、故・銀次郎 ゴロンのポーズ♪5才くらいかな?
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最近 銀ニャンばっかり出してるニャ~!
と、イメージ画像のミケが思ってるかも?

ジェサベル(2014)

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皆様、ごきげんよう。俳優の今井雅之さんと漫才師の今いくよさんの訃報が駆け巡っています。どんなに健康でも過信してはいけない、健康診断は毎年きちんと受けましょう。とりあえず私は、元気が出るホラー映画をシアター鑑賞しに出かけました。


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2015/5/28観  於・小倉コロナシネマワールド

JESSABELLE ─ ジェサベル

2014年  アメリカ映画  90分
監督/ケヴィン・グルタート(『ソウ・ザ・ファイナル 3D(2010)』)
脚本/ロバート・ベン・ガラント
EP./ジェリー・P・ジェイコブズ×マシュー・カプラン
撮影/マイケル・フィモナリ
編集/ケヴィン・グルタート
美術/ジェイド・ヒーリー
音楽/アントン・サンコ
衣装デザイン/キャロル・カットサル
【キャスト】
ジェシー/サラ・スヌーク
プレストン(元カレ)/マーク・ウェバー
レオン(ジェシーの父)/デイヴィッド・アンドリュース
ケイト(ジェシーの亡母)/ジョエル・カーター
プルーイット(保安官)/クリス・エリス
マーク(ジェシーの恋人)/ブライアン・ハリセイ
サム(プレストンの妻)/ラリサ・オレイニク
モーセ(亡き母の知人)/ヴォーン・ウィルソン
ロザウラ(ジェシーの介護士)/アナ・デ・ラ・レゲラ
デイヴィス夫人(母の家政婦だった老女)/フラン・ベネット
ジェサベル(家にいる「少女」)/アンバー・スティーヴンス
交通事故で恋人を亡くし自身も重傷を負い流産した挙句 車椅子生活を余儀なくされたジェシーは、幼い頃に離れた実家に戻らざるを得なくなる。母はジェシーを産んですぐ亡くなり、ジェシーを叔母に預けたままだった父が一人で暮らす広い家は荒れていた。亡母の寝室を使うことになったジェシーは、ベッドの下から何本ものビデオテープを発見。映っていたのは母で、会う事ができなかった愛する娘へのメッセージを込めていた。母の姿に涙するジェシーだが、母は「将来を占ってあげる」とタロット占いをしながら「あなたは死んでいる・・・」という不気味な言葉を告げる・・・。

監督の過去作品は興味を惹かれるものではなかったけれど、本作は予告編で非常に関心を持ってしまって鑑賞(予告編は→こちら)。

ホラー専門スタッフだけあって、要所要所のツボは押さえていると思える。
無駄に広い古い家。亡き母のメッセージ・ビデオ。家のまん前が湖。ハイチ系のご近所がブードゥー絡みらしい(やはりこの辺は白人の偏見か?)。もう恐い事が起こる舞台設定でしかない。おまけにお父さん、「母さんの部屋を使え」って戸棚で塞いでた部屋へ娘を入れる???せめて掃除しといてよ(爆!)。案の定、最初の晩からジェシーは恐い少女に遭遇!

「何か」がいるのは間違いない家で、母のメッセージは意味不明で恐いし、母恋しさにビデオ観てると父は怒り狂うし・・・で八方塞がりのヒロイン。そんな彼女を、支え助けようと現れたのが高校時代の元カレ。これがとんでもない彼で、奥さんがいるのに「まだ君を想ってる」とか「母さんは妻より君を今でも気に入ってるんだ」とか言うような男なんである(妻が気の毒!笑)。

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追い詰められていくにつれ、何故か恐い方へ恐い方へ行っちゃうヒロイン(そら お約束でんがな♪)。ジェシーったら広い古い恐い家でたった一人でコックリさんをするのでした!ぎょえええええ! 「あなたは誰なの?」すると『ジェサベル・・・』という答えが!ジェシーの正式な名はジェサベル。自分と同じ名の少女の霊、自分の誕生日と名が刻まれた隠された墓、もう一人の「ジェサベル」の正体は?目的は?(いやもうそれは丸分かりであろう)

・・・と、全部どこかで見た様な設定、一向に役に立たない父や元カレや警官など男子がアレな演出ではあるけれど、そろそろ蒸し暑い今日この頃 涼しくなれる楽しい作品です♪(フォローになってる???)

ヒロインのジェサベル役は、『プリデスティネーション』で個性的なキャラを演じたサラ・スヌーク(オーストラリアの女優だそうです)。『プリ』での彼女を気に入ったのが本作も観ようと思った動機の一つ。独特の風貌が印象的♪

恐~い方のジェサベル役アンバー・スティーヴンス、素顔がめっちゃキュートです
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グーグーだって猫である(2008)×ドラマ(2014)

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皆様、ごきげんよう♪ 今月中に深夜放送のあった『百万円と苦虫女』と、同時上映でシアター鑑賞した映画がまたもや深夜放送されました。面白い偶然?とりあえずチャンス!と再鑑賞しました♪半年前に観たTVドラマ版との比較です。


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2008/12/28観  於・小倉昭和館(※『百万円と苦虫女』と二本立て)

Cher Gou-gou ─ グーグーだって猫である

2008年  日本映画  116分
監督・脚本/犬童一心(『ジョゼと虎と魚たち(2003)』『のぼうの城(2012)』)
原作/大島弓子
製作/久保田修×小川真司
撮影/蔦井孝洋
編集/洲崎千恵子
美術/磯田典宏
音楽/細野晴臣
衣装デザイン/宇都宮いく子×山田由紀子
主題歌・歌/小泉今日子×細野晴臣
【キャスト】
小島麻子(ベテラン漫画家)/小泉今日子×少女時代/小池里奈
ナオミ(アシスタント)/上野樹里
沢村青自(医師)/加瀬亮
麻子の母/松原智恵子
アシスタント加奈子/大島美幸
アシスタント咲江/村上知子
アシスタント美智子/黒沢かずこ
ポール(吉祥寺在住の英会話講師)/マーティ・フリードマン
編集者・近藤/田中哲司
編集者・田中/村上大樹
漫画家仲間/楳図かずお
占いの老女/りりィ
占いの老女/鷲尾真知子
夢の中のサバ(猫)/大後寿々花
吉祥寺に住む売れっ子漫画家・麻子は、締切に追われアシスタント共々徹夜で原稿を仕上げた。ホッと一息ついた朝、長年暮らした愛猫サバが死んでしまった。仕事が手につかなくなる麻子。アシスタントや編集担当者は心配するが、全く描けない状態が続く。そんな時、麻子はペットショップでアメショーの子猫と出会う。新たな家族となった子猫はグーグーと名付けられ、アシスタント達からも大人気となる。再び仕事への意欲が湧く麻子だったが、突然 倒れ卵巣癌との診断が・・・。
「二匹目の猫は得ですね。一匹目の分まで可愛がられて・・・」
という原作にも登場する心に残る言葉が、キョン2のソフトな声で語られる♪
7年前我が家の銀次郎が20歳で逝ってしまった数か月後に鑑賞し、残ったミケ(当時15歳)に私は実際そう語りかけてハグしたのだった(そのミケも2年半前に・・・)。

シアター鑑賞時は原作未読だったので、「こういう話なのかな~?」という漠然とした感想ながらも、今一つハートにピンと来ない印象を抱いた。猫の話でピンと来ないのが少々ショックでもあった。が、今にして思えば一匹目の愛猫を亡くした同じ立場の主人公が、とにかく終始ふわふわふわふわして共感出来なかったと思える。

原作エッセイを読んでからは、犬童監督ちょっとポイント外してるわ!感が強まった(こら!)。作者を実際に見た事がないので(マスコミに出て来ないから)、おそらく製作に関わって面識が有るであろう監督が本人から受けたイメージなのかも知れないが、漫画中の作者本人は野良猫達の里親探しに奔走し、尚且つ仕事もし、家も建て、そして観察し続けたグーグーを描くというとっても心が強い人。ふわふわして見えてもそれは表面的という気がする。その辺りの人物描写が出来てないのが期待外れだ。

癌が発覚して精神的にとっっってもきつかったと想像するが、それもふわっとしたエピに描いているのは漫画家本人の手腕に過ぎない。病気のエピを映画にも盛り込んではいた。そこでも麻子先生は終始なにを考えているか分からない人。病床の夢の中で死んだサバ(猫)が擬人化して現れたシーンでは、ファンタジー過ぎて逆に興醒めした。キョン2の雰囲気は悪くないし、演技も下手ではないので残念に思う。

監督の仲間内なのか、スポンサー絡みなのか、本筋と無関係の演劇集団などに尺を取るのは無駄だったと思うけれど、そういった所は大人の事情なんであろう。映画作りってお金かかるから。ロッカーのマーティ・フリードマンが吉祥寺を案内するカットは面白かった。

原作エッセイが好きな為についつい文句になってしまったけれど、グーグーの姿を見ているだけでホッコリさせられましたとも!



※文字数オーバーになったので次頁に続きます。

グーグーだって猫である(2008)×ドラマ(2014)のつづき

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PCの問題なのか、yahooの問題なのか、文章が画面に反映されません・・・。
wiki/HTMLモードでダメだったので「かんたんモード」で再トライしました。

※前頁より続きます。


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 Cher Gou-gou  グーグーだって猫である(WOWOW連続ドラマ)
2014年10月~11月放送・全4話
監督・構成/犬童一心
原作/大島弓子
音楽/高田漣
【キャスト】
小島麻子/宮沢りえ×少女時代/中村ゆかり
大森(編集者)/長塚圭史
ミナミ(アシスタント)/黒木華
中学時代の同級生/市川実日子
居酒屋の店主/岩松了
ホームレス/田中泯
幼い麻子が出会った女性/菊地凛子

【ストーリー】
切に追われる漫画家・麻子は、愛猫サバの死を切っ掛けに漫画も描けず食事も喉を通らなくなる。ある日、井の頭公園で病気の子猫を連れたホームレスの男性に出会う。子猫が気になって仕方ない麻子は、その男性の姿が見えない時に黙って病院へ連れて行き、グーグーと名付けて育てることに・・・。

犬童一心監督、どれだけグーグーが好きなんであろうか?(笑)

さてさて このリメイクと言うかリプート(どっちにしろセルフ)と言うのか、ドラマに焼き直した犬童版『グーグーだって猫である』。原作のエピを映画よりも多く盛り込めるのか?と期待したけれど、そうでもなかった。

野良猫の里親探しに奮闘する楽しい大島先生の姿は描かれず、映画版を引き摺る様にふわふわの浮世離れした美女だ。もうこうなったら、こういう女性像、大島弓子像が犬童さんの持った印象、ないしは好み!と思う他ない気がしてくる(こらこら!)。

ホームレス男性との絡みは実話だけど、そこで拾ったのがグーグーではない。大島弓子氏は、ホームレス男性から結果的に子猫を引き離すことになってしまって後悔した、というちょっぴり胸が痛む告白をしているのだ。その子猫がどうなったか?
スミマセン、原作読んで6か月も経つと忘れますた

ドラマ版そのものの記憶も実は少々薄れている。大島弓子氏そのものを描いたドラマ(映画)に、どうしてもなってしまうんだろうな。個人的希望としては、猫育てと里親探しにドタバタする先生の楽しい姿を見たかった。猫好きとしては、そこに強く共感してしまった為だろう。

ホームレス男性を演じた田中泯が、意外とふんわりした雰囲気を上手く出してたのは驚き。ダンサーは表現の幅が広いのかも知れない♪
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※きちんと書けたみたい・・・。でも何だか調子が悪いな~???

錦織選手、当然の様に全仏オープンBEST8♪

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皆様、ごきげんよう。先週は鹿児島県の口永良部島噴火、小笠原諸島西方沖地震と列島を揺るがす災害が起きました。負傷者がいらっしゃったようで、恐い思いをなさったことと想像します。日本が火山の島であることを忘れてはならない!多くの国民は決して忘れてないのです。忘れたふりする輩が国を動かしてるだけで・・・。

一瞬 暗い気持ちになった週末、またも錦織圭選手が明るい話題と偉業を達成♪
全仏オープンBEST8入り♪
佐藤次郎選手(1903~1934)以来82年ぶりの快挙です。

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※これは2回戦の様子


ランク下とは言え、長身の外国選手とのパワーの差は否めません。が、巧みな技術と進化しパワーアップしたシード選手らしい試合を見せてくれました。まだ1セットも落とさず全てストレート勝ちとは、なかなかの貫録を備えて来ました。

ここで本人が一番分かってること「気を抜かないこと」が肝心です。
マスコミが浮足立って騒いでも冷静な様子が頼もしい限りです。
昨日の第4戦、2セット目でチェンジコートを間違えてベンチに座ったなどのドジを
踏んでました。そんな事は無問題で「アホやね~圭クン♪」で済ませればいいのに
「試合への集中が神レベル!」とか妙な盛り上げがウザいです。
圭クン、気をつけや~。マスコミは持ち上げてから落としたり叩いたりしますから。
そういった雑音は一切無視してると思いますけどね。

目前の一戦一戦を着実に勝ち抜いて欲しい。

GO!Kei! \(^o^)/♪♪


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川面の魚を狙う野良ニャンの様に 打つべし!打つべし!打つべし!

5月の映画鑑賞

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皆様、ごきげんよう♪アっっっという間に今年も半分に差し掛かってしまいました!
まだ感想記事が追いついていないものもありますが、とりあえず先月の鑑賞録です。


シアターにて鑑賞



(26)シンデレラ
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(27)紙の月
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(28)舞妓はレディ
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(29)それから
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(31)ジェサベル
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(32)ロスト・リバー(※後日感想UP)
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以上8作品。

TVにて鑑賞(録画含む)















「ハンガーゲーム」(2012年・アメリカ映画)
☆食わず嫌い的感覚でシアター鑑賞しなかったけれど、まあまあだった(褒めてます!)
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